支えるための道具を、自分らしく、誇りをもって身に添えるアートへ
3D Embroidery and Glass Rose (立体刺繡&グラスローズ)
30年にわたり病とともに刺繍を続けてきた歩みが評価され、2025年、黄綬褒章を拝受することとなりました。
授章式では、正装の色留袖に草履。歩くことが難しくなっていた私は、人生で初めて「ステッキを使って式に臨む」という選択をしました。
支えを必要とする自分を受け入れたい気持ちと、ステッキに頼ってしまうのではないかという迷い。素敵屋AlookのWEBサイトを何度も眺めながら、連絡するまでに、2週間の時間を要しました。
そして実際に手にしたGlass Roseは、背筋が自然と伸び、驚くほどの安定感と手へのなじみ。「これは、体の一部のように使える」そう感じた瞬間でした。
さらに、透明なスケルトン構造の中に刺繍を施すことができると知り、新しい表現の可能性が大きく広がりました。
こうして誕生したのが、Glass Roseのステッキに、私自身の象徴でもある蝶の立体刺繍を施した**3D Embroidery and Glass Rose(立体刺繍&グラスローズ)**のステッキです。
支えるための道具を、自分らしく、誇りをもって身に添えるアートへ。
このステッキには、そんな想いが込められています。
私だけのステッキをオーダーメイドする こちら
自分の身体に合ったステッキ
リウマチを発症し、長年、足首や手首の痛みをかばいながら歩いてきました。その影響で姿勢や身体のバランスが崩れ、脊椎の圧迫骨折も経験しています。
まず行ったのは、自分の身体に本当に合うステッキを作るためのサイズ計測でした。
そうして私の身体に合わせて仕立てていただいたGlass Roseのステッキを、初めて手にした瞬間、驚くほど自然に背筋が伸び、身体の内側が動き出すような感覚がありました。
最初は、正しい姿勢に身体が追いつかず戸惑いもありましたが、ステッキをまっすぐ前に出し、歩くリズムを意識することで、少しずつ足が前へと出るようになっていきました。
ステッキは、正しいサイズで持つことで、身体の動きを支え、歩き方そのものを変えてくれます。
手首にしっかりとフィットするストラップ
まず着目したのが、「ストラップ」でした。
手首に負担があり、ステッキを持ち上げて前に出す力が十分に入らない——
その自身の身体の感覚から、力が入らない手首を補助するためのストラップを作ることを考えました。
ステッキを持ち上げ、前に出し、前から後ろへと動かす一連の動作を。
手首の力だけに頼らず自然にサポートできるよう、ストラップの長さや位置を何度も検証。さらに、手首への負担を軽減するため、幅広で厚みのある構造を考案しました。
特に手首に触れる部分には刺繍を施して強度を高め、あえて重みを持たせることで、紐のようにずり落ちることなく、手首にしっかりとフィットする設計としています。
その結果、手首にかかる負担が軽減され、ステッキをまっすぐ前に出しやすくなり、歩行も格段に楽になりました。
そうして生まれたのが、機能性と美しさを兼ね備え、まるでブレスレットのように身に着けられるストラップです。
ステッキは、美しい姿勢へ導くパートナー
ステッキは、ただの“支え”ではありません。
正しく使うことで姿勢を整え、歩き方を美しく導いてくれる存在です。
ストラップを正しく装着し、まっすぐ前に出すことを意識するだけで、背筋は自然に伸び、歩行は安定します。
続けるうちに体が正しい姿勢を覚え、凛とした立ち姿と、優雅な歩き方が身についていきます。
「使ったほうがいいのか迷っている」 「どんなステッキを選べばいいのかわからない」とお悩みの方へ
実は、私自身も最初は躊躇していました。
けれど、体に合ったステッキを選ぶことで、痛みが和らぎ、姿勢が整い、歩くことへの不安が軽くなりました。
ステッキ選びにお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
経験者として、そして作り手として、あなたに合った一本を一緒に考えさせていただきます。
お問い合わせこちらより、いつでもお待ちしております。
介護申請とリハビリについて
長年、リウマチ治療のために服薬を続ける中で、心臓や肝臓の治療も必要となり、ちょうど受章の時期と重なるように、体調不良が続き、検査の結果、手術が必要な病気が見つかりました。
術後の経過や体力を考え、授章式を終えた後に手術を受けることになりました。
その過程で、今後の生活を見据え「自分で動けるうちに介護申請をしておいたほうがよい」という助言を受けました。
頼ることへの戸惑いはありましたが、ひとりで抱えるのではなく、支えを受けながら進むことを選び、申請を行いました。
入院を経て病気自体は改善しましたが、過去に経験した脊椎の圧迫骨折と同じ箇所を再び骨折し、退院時にはリウマチの症状も強く出て、筋力が低下し、立ち上がることも難しい状態となっていました。
介護センターへ連絡をすると、担当の方がすぐに動いてくださり、ケアマネージャーの方や、私に合った理学療法士の方を迅速に手配してくださいました。そのおかげで、在宅でリハビリを受けられる環境が整いました。
これまで歯を食いしばって頑張ってきた私に、「頑張らなくていいんですよ。無理をしないで、私たちを頼ってください」と声をかけていただき、その言葉が胸に深く沁みました。
肩の力を抜いていいこと、できないことやお願いしたいことを、頼ってもいいのだと、初めて教えていただいたように思います。
支えてくださる皆さまの、温かく迅速なご対応に、今はただ、深い感謝の気持ちでいっぱいです。
リハビリについてこちら
2回目のリハビリを迎えるまでの1週間 こちら
3回目のリハビリを迎えるまでの1週間 こちら
4回目のリハビリを迎えるまでの1週間 こちら
1か月のリハビリで感じたこと こちら
介護申請とリハビリを受けるまで ― 私の実体験 こちら





